保存用セットのメリット
- freshlinecaughtfish
- 2018年6月9日
- 読了時間: 4分
釣ってからクーラーに入れて冷やしているのは鮮度維持のため。それはドリップをできるだけ抑えること、そして、菌の活動を抑えること(=繁殖させない)という2つのことになり、冷やすという行為はこの2つのことを一度に行っているのです。
菌は温度の上昇に伴い活動が活発なり、実に菌の種類によっては10分で一度分裂し2倍に増えるそうです。1時間で32倍。またドリップは雑菌にとって栄養価が高く、繁殖の条件としてはとても好条件な場所となります。
ですので①ドリップを出にくくさせること、②出たドリップを魚の身から離すこと、そして③魚とドリップの温度をできるだけ低く維持すること、そして最後は④通気性をできるだけ可能にしてあげることが釣った魚の鮮度維持(保持)の秘策となるのです。
以上の条件から見たうえで、保存用セットのメリットをまとめてみようと思います。
【メリット1:スピード「魚の身の温度を下げさせない」】
釣った魚をぬめりも取らずにそのまましまっちゃえる。なぜならドリップシートがぬめりもドリップも吸ってくれるから!ですので、鮮度を維持(保持)する為にクーラーで冷やされた魚の鮮度を一切落とさずそのまま冷蔵庫へしまうことが可能。
50匹のアジでも数分の作業です。さすが、プロの道具は使い易いです。

温度が上昇すると雑菌の活動も活発になり、鮮度は落ちていきます。ですので、釣ったその日に食べない分はできるだけ鮮度を落とさないように冷蔵庫まで運ぶ必要があります。
保存用セットにクーラーからそのまま取り出してしまうことで冷やされた魚の身の温度はほとんど変わることなく冷蔵庫へしまうことができます。
【メリット2:ワンタッチ開閉と保護「魚の身を傷めない」】
ジップロックやサランラップだとワンタッチで開けたり閉めたりできないが、クリアパックはワンタッチで開け閉め可能。また、箱型なので、冷蔵庫の中で魚の身が他の食材に当たって痛むこともない。

あっという間の作業です!
【メリット3:通気性】
ジップロックやサランラップだと通気性の確保はできないが、研究が重ねられているクリアパックだと適度な通気性を維持しつつ乾燥から魚を守ってくれる。

【メリット4:魚の清潔さを維持】
保存用セットであれば、通気性を維持しつつ、ドリップシートが魚の汁気を吸ったうえで、保護フィルムがドリップの逆戻りも防いでくれるので、魚の身は常に清潔さを維持できます。

ドリップシートの内側(身側)には全くドリップが見えていません。それはドリップが外側へ向かって吸うためです。

3日目の状態。ドリップシートの外側を見るとかなりドリップを吸った感じが見て取れます。しかしながら、まだまだ内側(身側)は血の塊が少しずつある程度です。

4日目ともなるとやはりだいぶ血が出てきています。それでも外側と内側(身側)を比べるとドリップや血の回り方は大きく違いますね。内側にはやはり血の塊が付着している程度です。ドリップ(汁)はやはり外側へ向かってしっかり吸ってくれています。
もしこれがドリップシートセットを使っていなかったらとなると、イイナドリップシートが吸ってくれた分のドリップは魚の身を柔らかくする(ぐずぐずにする)だけではなく、ドリップで魚の腐敗も進んでしまいます。それが生臭さの原因となるのです。
しかし、イイナドリップシートセットを使うことによって、 クーラーからできるだけ早く冷蔵庫に移すことが可能となり、鮮度維持に大きな差をつけてくれます。
釣ってきた魚をクーラーからそのまま移せるので、低温をキープしたまま冷蔵庫に仕舞えます。ですので、翌日も釣ったばかりの鮮度が維持できています(アジの場合)。当日食べる分だけ捌いてしまい、あとはクーラーから出して即座に冷蔵庫に入れ、翌日、捌いて柵で保存も可能です。鮮度が良いので裁くのも簡単。内臓もだれてません!
保存用ドリップシートセットを使うことのメリットを少しでも知って頂ければと思いました。
余談ですが、保存用ドリップシートセットを使えば、釣ってから3日目くらいまでは内臓もそこまでだれていないような気がしてます。でも、4日目の内臓は結構だれてました。でも刺身で食べることはまだ出来ました。エイジング効果?だと思いますが、4日目のアジの身はとてもまったりとした触感で甘みは一層強くなっていました。























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