ドリップシートイイナとクリアパックを使った保存1:タチウオは刺身で何日食べられたか?
- freshlinecaughtfish
- 2017年10月3日
- 読了時間: 3分
釣った魚の鮮度保持はどうしても、以下のような情報と処理に偏りがちです。
ー 絞め方(死後硬直を遅らせ身の鮮度保持)
ー 血抜き(生臭さを防ぐ)
ー クーラーへのしまい方(特にイカなど、身が水っぽくならないように)
しかし、鮮魚を扱うお寿司屋さんや流通のプロは魚が陸地に上がってからの処理も海上の処理と同じくらい大切な事を知っています。なぜならば、陸地での処理が出来てないと、結果、魚は血生臭く、身はベチャベチャになってしまうからです。
海上の処理と陸地での処理2つとも出来て始めて「釣った魚の処理=美味しく食べる為の処理」と言えるのです。
少し堅苦しい事を書きましたが、では、今回は夏タチウオ(前編)、夏タチウオ(後編)の我が家での処理(陸地での処理)をご紹介します!
さっさと結果の発表です!タチウオの刺身は釣ってきてから5日目まで食べられましたよ!
まずはドリップシートイイナをクリアパックに敷きます。そしてドリップシートイイナでくるむように下処理したタチウオをこんな感じで入れます。下処理はこちら。

そしてこんな感じで蓋をしめて冷蔵庫へ。

2日目のタチウオさん。 ドリップシートがドリップを吸収してくれているのが分かりますか?ところどころシミになっているところがドリップを吸収してくれたところです。身に触れている部分はフィルムがあるので、ドリップや不織布には触れていません!

ドリップシートの内側のフィルムのお陰で、ドリップはフィルム面には一切戻ってきていません!

これが4日目です。一番上の写真と比べると皮面の張りや銀色の部分が少し落ちてますね。ドリップシートを見てもやはりフィルム面はきれいですね。

匂いも全くなく、傷んでいる様子もないので、4日目(釣ってきてから5日目)のタチウオを食べてみました!食感はさすがに落ちてましたが、生臭さは全くありません!冷蔵庫で乾燥している感じは少しありました。

初日の刺身と比べると身や皮面の張りの違いは明らかですが(初日の刺身の画像はこちら)、釣ってきてから5日目でも刺身で食べられるとは、ドリップシートとクリアパックの力ですね。これは多分タチウオのエイジングに成功しているのではないでしょうか!?
補足:
魚をより長持ちさせるとは、生臭さの発生と傷み(腐敗)を抑える事だと思います。ネットでも多くの板前さんや魚屋さんが紹介しておりますが、以下、魚を上手に保存するのコツを思いつくままにまとめてみます。
- 内臓、エラは全部外す(血、ドリップの宝庫ですからね。)
- 出来れば3枚におろし、骨も外す(骨から外して柵にする事でドリップだけの処理になる)
- ドリップをしっかりと出させる(サランラップでドリップを身に出戻りさせない)
- 乾燥させない(身から自然に出る水分以上の水分を出させるのは脱水、乾燥になり、みずみずしさはなくなります。)
以上、思いつくままに書いてみました!ご参考までに。
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